206 の高尾山歩き          

回数

206

日付

2000.7.9(日)

天気

はれ

歩いたコース

・JR高尾駅→バス小仏峠→東登山道→影信山→小仏峠→バス停小仏峠→バスでJR高尾

同行者 同伴無し
  ○今日は昨日関東地方にもかなりの雨を降らせた台風3号の影響を視察がてら、歩くことにした。気候は台風一過の快晴で、爽やかな風も吹いていたので、前回の猛暑とは打って変わって、とても気持ちが良い歩きであった。

○山に対する台風の影響は全く無いようなのでひと安心。佐藤茶屋のおばさんも「小枝が落ちた程度でこのボロ小屋も何の影響も無かったよ」と言っていた。

○青木小屋で影信山の名物男の柴山さんとたまたま同じテーブルになり、ビールと「きのこラーメン」を食べながらおしゃべりをする機会を持った。柴山さんはここ十年間毎週、主として土曜日に影信山に通っている。写真を見ていただければわかると思うが、影信に頻繁に来る人なら必ず一度くらいは顔を合わせているはずだ。通算500回ぐらい通っている勘定になる。腰に小さな入れ物を括り付けただけの手ぶらで、頭に手ぬぐいを巻いて、冬でも半そでのシャツ姿で肘を張って、半そでを捲り上げて、太い二の腕をぶらぶらさせながら、若干腰をかがめて歩く姿はとてもユニークだ。私が始めて山であったときは『木曾節」を歌いながら歩いていたのを今でも覚えている。

○柴山さんはオン歳、84才になる。生まれは北海道富良野、育ちは仙台の栗原郡。昭和5年に東京に出てきてから、76才まで働いたという。この間、兵隊で満州にも行った。観兵式で間じかに昭和天皇陛下を拝謁したのが自慢のようだった。
通常土曜日は朝八時に品川の自宅を出て、影信山にきて、ビールを飲み、小仏の小屋や下の「こめや」や京王高尾駅前の蕎麦屋で飲んで帰るのがお定まりのコースの様だ。山で知り合ったのみ仲間と一緒になるのが楽しみで、今日も相棒待ちの様子だった。

○柴山さんは「80才を超えると体力が急に弱る。ここに登るのも以前の倍の時間がかかるようになった。最近は毎回しんどい」とおっしゃっていた。確か五年前は我々を追い越して歩いていたなー。今日は、前のバスに乗った柴山さんを私はお先にといって途中で追い越した。そして、私がラーメンを食べているところに来られたのだ。「まあ今年いっぱいは来れると思うが、来年はわからん」と弱気なことも言っていた。いつまでもお元気で我々の手本を示してください!


206回目の写真

台風三号のおかげで小仏峠の下を流れる南淺川も水量が豊富だ。これでも一級河川です。

影信山への東登山道途中の杉木立の中にも爽やかな風邪が抜けていた

毎度おなじみの影信山青木茶屋のきのこラーメン。上に乗っているのは山三つ葉でとても貴重な山菜です。

影信山の名物ハイカー、柴山さん84才です。

柴山さんには本日二度会った。ここは帰りの小仏峠青木茶屋。飲み仲間がこないなー、と心配そうな様子だった。

小仏峠途中の水場。高尾七名水の中でもここのが一番美味い。今日はものすごい水量だ。自宅のコーヒー用に、左に置いてある4リットル入りのタンク二本に入れて帰った。重かった。

新興宗教?「真の道」の修行のために作られた滝。台風三号のため水量は普段より多い。

影信山から高尾さん方面を望む。